17年間…私が歩んだ道
夕焼けで赤く染まる海。
海水欲に来ていた人も
帰りはじめて
海岸は静かになった。

「夏美…」

拓哉が口を開いた

『ん?』

「お前がいてくれて
まぢよかった
俺たちの子は
生まれてこれなかったけど
誰もお前のことを
うらんだりしてないよ」

『うん…』


嬉しかったし
言いたいこともあった。
でもうまく言葉に
できなくて
『うん…』としか
言えなかった。


拓哉ありがとう
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