鬼畜な俺様執事


海に着いた。



オフシーズンの海は、誰もいなかった。


私は浜辺に降り立った。



バイクを道路脇に止め、朔夜も浜辺に降りてきた。



「誰もいなくて、気持ちいいね」



私は朔夜に言った。



「世界に二人だけしかいないみたいだな」



朔夜が私を見つめる。



胸が苦しい……

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