鬼畜な俺様執事


バイクに乗り、屋敷に帰る。



バイクを片付けている間も、私はずっと朔夜のそばにいた。



「俺は夕食の準備してから行くから、部屋に戻ってろ」



私は首を振り、朔夜と一緒にいる、と言った。



「じゃあ、メイドにでも運ばせる」



屋敷に入り、朔夜はメイドに話し掛けた。



「綾香お嬢様の夕飯、部屋まで運んでくれるかな?」



朔夜は、キビキビとメイドに指示を出す。



数人のメイドが朔夜を見つめている。



また違う顔……



私は妙に苛立たしくなった。

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