鬼畜な俺様執事


え?


なんで?


いつも余裕たっぷりなのに……



朔夜は振り返らずに私の手を握り、駆け出した。



そのまま中庭へ出た。



体育祭で人が集まっている校庭や体育館とはうらはらに、人気はない。



中庭の木に私の背中を寄りかからせ、私の両肩を掴む。



力が入っていて、少し痛い。

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