鬼畜な俺様執事


朔夜は苦々しい顔をして、有無を言わせない口調で言った。



「明日、1日休ませてくれ」



「どうしたの?」



底知れぬ不安が私を襲う。



「戻ったら話す」



もうこの話はおしまい、とばかりに私の手をとり、歩き出した。



「ここで何か話があったんじゃないの?」



私が訊いても、こちらを振り返りもせず、ただ無言で歩く。



私は諦め、朔夜の後ろを俯いて歩いた。

< 168 / 385 >

この作品をシェア

pagetop