鬼畜な俺様執事


奈津紀を誘ったが、先約があるとのことだったので、一人で街をぶらぶらする。



特に欲しいものがあるわけでもないので、ウィンドウを眺めながら歩いていた。



大通りで信号待ちをしていると、流れの速い車たちの向こう側─対面に、朔夜を見つけた。



用事で出てきたのかな?



朔夜も信号待ちをしていようなのに、こちら側ではなく、首だけは後ろを見ている。



不自然な格好。

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