鬼畜な俺様執事
あぁ、と思い出し笑いをした看護師さん。
「帰らないって言い張っててね。
でもご家族でもない方を、お泊まりさせるわけにいかないから、帰って貰ったわ」
そうですか……と言った私に、ちょっぴり意地悪な顔をして言った。
「彼氏?」
私は頷きかけて、止まった。
彼氏……なのかな。
じゃあ、あの女の子は……?
複雑な顔をしている私に、看護師さんは肩をすくめた。
「とりあえず、寝なさい。
まぁ、眠くないかもしれないけど。
体、休めてね」
そして病室を出ていった。