鬼畜な俺様執事
車が向かった先は、オフィスビルだった。
着いた途端、雅が口を開いた。
「勝手に学校を抜け出されては困ります。
今日は見逃しますけど、次はありませんわよ?」
そして俺に、車から降りるように言った。
「仕方ないので今日はこのまま仕事へ向かいます。
学校には私から連絡しておきます」
言っていることは秘書みたいな仕事だが、ただ単に俺の自由を奪うためであることはわかっている。
今はまだ行動を起こすときではない。
俺は雅に頷いた。