鬼畜な俺様執事


携帯を開けた瞬間、

♪♪♪

メールが来た。



「朔夜……?」



急いで開いてみるとそこには、

『窓を開けてくれ』

の文字。



頭で考えるより先に、体が動く。



窓を開けるとそこには、大きな木がある。



「朔夜っ……!」



その木の枝に、朔夜がいた。



「危ないっ!」



私の悲鳴混じりの言葉とは裏腹に、朔夜は軽々と窓枠を越え、私の部屋へ入ってきた。


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