鬼畜な俺様執事


困ったのは、朔夜に話した方がいいのかどうかだった。



ベッドに仰向けに寝転がり、天井を仰ぐ。



私には隠し通す自信がない。



朔夜がどう思うかが怖かった。



でももし、そのことを知った朔夜が私を拒んだとしても、私たちには繋がりがある。



もし別れることになっても、私は朔夜の『妹』という立場がある。






私、ズルいよね……



恋人としてダメになっても、家族という繋がりがあるのは、卑怯かな……?



でも『兄妹』になったら、一生繋がりがあるけれど、朔夜が他の女性と共に歩む人生を見守っていかなきゃならない。



私に、それが耐えられるかな……?


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