鬼畜な俺様執事


私が寄り添っている間、朔夜はずっと頭を撫でてくれていた。



話さなきゃ……



緊張のあまり、心臓がドキドキして、耳がジンジンする。



私は朔夜にもたれかかったまま、言葉を口にした。



「聞いてほしいことがあるの……」



朔夜の手の動きが、ピタリと止まった。


< 329 / 385 >

この作品をシェア

pagetop