鬼畜な俺様執事


私は黙って席を立ち、書斎を後にした。



自室へ戻り、勉強机に突っ伏した。



「言っちゃった……」



後悔はしていない。

ただ少しの罪悪感と、後ろめたさがあった。



しばらくして、ドンドンと扉の方から音がした。



私が行ってみると、


扉に穴が開けられた。



ちょうど、食事のトレイが出し入れ出来る程度の穴。



私は驚いて扉を開けようとした。



「開かない……!?」



いくら揺さぶっても、扉は開かなかった。


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