a little memory━恋心編━
少し恐怖は無くなったけど…やっぱりまだ駄目…。
それから何回か英咲士君に迫られたけど…断り続けてた。
多分その日は英咲士君は我慢の限界だったのかな?
いつも通り迫られたある日
「なぁ…真苺良いやろ?」
肩を抱きキスなどをしながら囁く英咲士君に私は目がとろんとしながら言った。
「だ…め…。」
その目を見た英咲士君は私をベッドに押し倒し腕を1つに纏め上に上げて…、
私の声を無視して事を進めようとするから私は「止めて!!駄目!!英咲士君止めて!!」
と力強く言うと英咲士君はハッと我に返り自分に組み敷かれた私を見て力強く抱き締めて必死に謝ってきた。
「ごめん真苺…ごめん真苺…嫌いにならんといて?ごめんな真苺…。」
そんな事を弱々しく切なげに何回も言う英咲士君…。
「嫌いにならんといて…。」
初めて見る弱々しい彼に私は彼を抱き締め返し言った。
「英咲士君を嫌いになんかならないから大丈夫…ね?大丈夫だよ?」
英咲士君は安心したようにまた強く私を抱き締めた…。
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