a little memory━恋心編━
それに私は嫉妬深い…。
「邪魔…真苺行こか?」
手を差し出されその手を女の子達が握った。
「まだ話終わってないよ?私と付き合おうよ♪で良い事しない?」
私は英咲士君の手を私以外の女の子が握ったのを目の当たりにして一瞬目眩にも似た感覚に襲われた。
「離せや…」
英咲士君は女の子達に握られた手を思いっきり振り解いて私の手を握って歩いて行く…。
ヤバイ…泣きそう…。
女の子達は最後に叫んだ。
「私はその女より良い女なんだから!!」
「絶対私の方が貴方とお似合いなんだからね!!」
英咲士君はその言葉を無視して人通りが無い道でいきなり私を抱き締めてきた。
「英咲士君?!どうしたの?」
「真苺…やっぱ俺真苺やないとアカンわ…」
「英咲士君…?」
「あのさっきの子達何なん?しつこいし化粧ケバいし香水キツいし髪の毛金髪やし…」
「読モとかやってる子…。」
「ふーん…男好きそうな顔してたし男受けも良さそうやな…。」
「英咲士君は?英咲士君もあーゆー子好き?」
「俺は苦手や…υいきなり触ってくる女の子は無理!!真苺みたいな初々しい子が好きやで?」
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