a little memory━恋心編━

初めて…1

初めてデートした時私は気合いを入れてヒールの高いミュールを履いた。


大人っぽい英咲士君と一緒に居る為には綺麗なお姉さんなんかに負けない!!

って子供っぽい嫉妬で精一杯お洒落して英咲士君と街へ行った。


想像より英咲士君は大人じゃ無かった…。


少年の様な雰囲気と好奇心を持っていた。


でもその中に大人な男性の部分も有った。


ますます惹かれていった…けど…そんな時私は問題を抱えていた。


「キャッ…ちょっと待って…。」


靴のせいか床のせいか時間のせいか…足場が悪くて暗くて上手く歩けなくて英咲士君を待たせていた。


すると見兼ねた英咲士君は手を差し出して私の手を引いて歩きだした。


さりげなく優しくされると私の心は激しく鳴りだす。

勘違いしてしまうよ…?


いつか今以上の関係を望んでも良い?なんて事を思う




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