a little memory━恋心編━

気付いたら自分の部屋だった…。



どうやって帰って来たか覚えてないけど…もう来るなと言われたのは覚えてる。


自分の部屋に籠もりベッドに座り電気も点けず月明かりだけが部屋を照らしていた…。



目に入るのは…カッター



死ぬ気なんか無かったけど…手首にカッターを当てて引いた…。



赤い液体がベッドを赤く染める…。




ベッドが赤くなればなるほど私の意識は朦朧として遂に気を失った…。




英咲士君…



お母さん…お父さん…



お姉ちゃん…



友達のみんな…


親戚のみんな…






「……バイバイ」




そして私の意識は途切れた






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