あたしと彼のオトナな契約
「お前が俺を好きだから」
……なっ…
「な…に言ってんの! ナルシストじゃないんだから!」
ガバッと晋也さんから離れたあたしの顔は、絶対真っ赤になってるはず。
熱が引かないのが、自分でも分かる。
それとは逆に、晋也さんの顔はニンマリ。
「照れんなよ~。 色々シちゃった仲だろ~?」
「ばか! 何にもしてないでしょ!」
何か…
今日の晋也さん……
ちょっと変…
でも。
「決めた! あたし、友達ん家でお世話になることにした!」
さっきちょっとムカついたから、晋也さんに思い知らせてやる!
あたしは、晋也さんがいなくても大丈夫だってコト。