あたしと彼のオトナな契約
意地っ張りの後悔
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「お前、どうした? 正気か?」
「だーかーらー! さっきからそうだって言ってるでしょ!」
「でも友達って言っても…女友達とかではないんですかね…?」
「何で敬語なのよっ。 気持ち悪い! あんたの家が広いと思ったから!」
「アナタ様にお貸しできる部屋は…生憎、ありませんのですが」
「日本語おかしいってば。 それに弘明のママに、いいって言われたんだから!」
目の前で弘明が、大袈裟に手をパァンと額に当てた。
『あちゃ~』とでも言いたげな顔をする。
「ってコトで! これから新しい住民として、よろしくね!」