あいつを抱いたあの日から。

叶わない夢◆海人side







中学一年生のある夜のことだった。


ーーーー



「母さん、
なんか俺に隠してることない」


俺は手に持っていた箸を、
静かに置いて言った。





母さんは冷静に

「いきなりなんなの~」


と笑った。



笑ってられるのは今の内だ。



だそんなことばかり考えていた。


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