あいつを抱いたあの日から。







ーーーーーー六年生の夏ー…。




「みとっプール行こうぜっ」

「えぇ~
かっちゃんおぼれるでしょー」

小学生の頃の未都は
俺よりも遥かに気が強かった。


でも立場が逆転した時はー…、

このときからだったー…。



「おぼれねぇしっ」

「じゃあおぼれたら
かっちゃんの
アイスもらうからねー!」

「それは無理だし」


プールはすっごく楽しみだったー…。

でも俺は見ては
いけないものを見てしまったからー…。

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