あいつを抱いたあの日から。
「おはよーっ」
「ぁ、彩ちゃんおはよう…」
彩ちゃんはいつもと
変わりない笑顔で挨拶をしてきた。
彩ちゃんはきっと
私がかっちゃんのこと好きだったなんて知らないのだろう。
彩ちゃんは知ってて
かっちゃんと付き合ったりする人じゃない。
そんなこんな
考えている内に四限目まで終わっていた。
チャイムの音が自分を我に返らせる。
「ノートとってないっ…」
私は急いでペンを走らせた。