あいつを抱いたあの日から。


「未都っ」


後ろから聞き覚えのある声がした。


「待ったか??」


この声は…

「かっちゃん!!」

「じゃあどっか行こっか」


前の怖いかっちゃんでもなく冷たいかっちゃんでもなく私の前に現れたのは昔の優しいかっちゃんだった。

「うんっ」


かっちゃん


今、私は幸せです。



嘘偽りなく言えます。




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