あいつを抱いたあの日から。



私はかっちゃんに
強く抱き寄せられた。

「かっちゃん痛いよ…」


かっちゃん…

そんなことしたら
彩ちゃんが悲しむよ…


「もう少しだけ…頼むから…」

かっちゃんは今にも泣き出しそうなその声で言った。


トクン…トクン…


「未都…」



バッー


「また明後日、学校でな!」


かっちゃんは
私を離して笑顔で言った。


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