あいつを抱いたあの日から。

待ち合わせ場所は近くの
商店街の前の噴水がある広場だ。



現地に行くと未都は店のガラスで
自分の髪の毛を整えたりして
なんだか落ち着いていないようだった。



俺もどうしたらいいのか…。


こっから声をかけるのは不自然で不可能だ。

だから…
俺は二三歩後ろにさがった。

そして未都の名前を読んだ。

未都は一瞬ビックリした様子を見せたがすぐに笑顔になった。



…未都、

昔よりずっとキレイになってるな。



俺が置いてきぼりにされるくらい。


でも性格はぜんぜん変わってねぇな…。


クセも仕草も。


< 70 / 108 >

この作品をシェア

pagetop