あいつを抱いたあの日から。
待ち合わせ場所は近くの
商店街の前の噴水がある広場だ。
現地に行くと未都は店のガラスで
自分の髪の毛を整えたりして
なんだか落ち着いていないようだった。
俺もどうしたらいいのか…。
こっから声をかけるのは不自然で不可能だ。
だから…
俺は二三歩後ろにさがった。
そして未都の名前を読んだ。
未都は一瞬ビックリした様子を見せたがすぐに笑顔になった。
…未都、
昔よりずっとキレイになってるな。
俺が置いてきぼりにされるくらい。
でも性格はぜんぜん変わってねぇな…。
クセも仕草も。