あいつを抱いたあの日から。


なんで私がここにいんの?


写真の下には小さな字で
何かが書いている。


私は窓から
差し込む太陽の方にむけた。




“1994/0527海人.未都”




一度目を疑った。

冷や汗が出そうで出ない手が震える。

上手く声が出ない喉がしめる。

現実逃避をしているようで、夢と現実が上手く区別できない。



今にも過呼吸になってしまいそうだ。



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