home(短編)
それから一週間が経とうとしていた。
最近は仕事が忙しくて、憲二は特に時間がない様子。
昨日は奥さんの誕生日だったし………
なかなか会えない日が続く。
昼休みに憲二にメールを送る。
すぐに見るかなあ?
“今晩会えない?憲二が足りないよ。寂しいよ。”
私はたまにこんな風に甘えたメールを送る。
もしこのメールを奥さんが見たら、奥さんは憲二と別れるんだろうか?
わかんないけど…
私が奥さんだったらショックで立ち直れない。
そう考えると罪悪感みたいなものが胸を覆い尽くす。
でも…憲二が好きなの。