home(短編)
『今日は帰らなくて本当に大丈夫なの?』
憲二にくっついたままそう聞くと
「友達と旅行に行くって、向こうも今日帰ってこないんだ。だから大丈夫。」
低く通った声で答えた。
憲二の奥さんは憲二より1つ歳上で
聞いている限りではしっかり者の家庭的な人。
まだ子供はいない。
『そうなんだ。じゃあ…今日は……………憲二は私だけのものだね』
私は憲二に軽いキスをした。
すぐに離れた唇は
もっと深く憲二を求めてる。