花音ちゃんと私
第五章
「チョコと生クリームと、何が必要だっけ」
そう言いながら、私の正面で「初めてのお菓子作り」とかいう本を広げる花音ちゃん。
お昼を食べたばかりで甘い物なんて見たくない私は、俯きながらお弁当を包みなおす。
今日のような暖かいお昼は本当に幸せ。
うるさい女の子さえいなかったら、の話だけど。
「ねぇ聞いてる?里子ったら、湯煎って何なの?」
冒頭で延べた通り、花音ちゃんの趣味は「お菓子作り」だ。
しかし私は一回も花音ちゃんの「手づくりお菓子」なるものを、見たこともなければ、味わったこともない。
そう言いながら、私の正面で「初めてのお菓子作り」とかいう本を広げる花音ちゃん。
お昼を食べたばかりで甘い物なんて見たくない私は、俯きながらお弁当を包みなおす。
今日のような暖かいお昼は本当に幸せ。
うるさい女の子さえいなかったら、の話だけど。
「ねぇ聞いてる?里子ったら、湯煎って何なの?」
冒頭で延べた通り、花音ちゃんの趣味は「お菓子作り」だ。
しかし私は一回も花音ちゃんの「手づくりお菓子」なるものを、見たこともなければ、味わったこともない。