花音ちゃんと私
たまに学校を休むことがあって、次の日には必ず、腕やおでこに絆創膏がはってあることも、それを花音ちゃんが隠そうとしていることも、知っている。

それを思うと私は急に哀しくなって、俯いてしまった。

愛美ちゃんは気付かなかったかもしれない。

私が泣いていることに。
< 31 / 36 >

この作品をシェア

pagetop