花音ちゃんと私
角のコンビニで月曜にいるお兄さんが顔はまぁまぁとか。

野球部のサードの人が好印象だったとか。

槇先輩の話はしなかった。

一通り話終えたあと、私達はスカイブルーの屋根の前で、それぞれ右と左に別れた。

「また明日」
「じゃあね」


私は何メートルか進んだ後振り返り、花音ちゃんの背中を見つめた。

道は陽が落ちて暗く、花音ちゃんの背中も闇にすっぼりと覆われてしまいそうに、頼りなかった。
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