*制服のボタン*a solemn promise*
陵弥と向かい合わせに朝食を食べる…
なんか新婚さんみたいでちょっと照れちゃう。
って、思ってるのは私だけ……
さっき私に足を踏まれた陵弥は不機嫌…無言だし。
全く…大人ぽい外見とは違って中身は子供みたいじゃん。
…しーらない!!
午後に、沙織と卓君が来る予定。
後かたずけを済ませて、ソファーでくつろぐ陵弥の隣に座った瞬間…
私を横目でチラッと見ながら立ち上がる陵弥。
ムッ…
何よ!!…まだスネてんの…
陵弥のばか!!
ずっと待たせてた癖に…
せっかくラブラブ出来るって思ったのに…
何だか悲しくなってきた…
私は雑誌を膝の上に広げ、ずっと俯いていた。
ポタッと広げた雑誌のページに涙が落ちた。
スーッと膝の上から雑誌を引き抜いて…
ふわっと身体が包み込まれる。
「…ごめん…泣くと思わなかったから…」
ゆっくり顔を上げた私に。
触れるだけのキスをした。
「…ばーか…泣くなよ…」
「…だって…陵弥が…」
「…俺はずっと凜花に触れたかったから……ごめんちょっと意地悪した…」
そう言うと抱きしめてくれた。