*制服のボタン*a solemn promise*


俺の腕の中で眠る凜花…


愛しくて堪らない。



ずっと淋しい思いさせてごめん……


泣かせてごめん…


そんな気持ちで頭を撫でた。



「……ん……りょ…や…」


凜花が目を覚ました。



「今……何時…?…」



「お昼…」



パチッと目を開けた凜花が。



「うわぁーん…陵弥の馬鹿!!沙織達来ちゃうじゃない!!」



慌てふためいて、服を着て、髪を直して…


……ぷっ……



そんな凜花を後ろから抱きしめた。



「ちょ、ちょっとぉー陵弥!!」



だって…可愛いんだもん…

文句タラタラで身仕度、整えて……



……っ……ん………



そんな凜花の煩い口を塞いだ。



………………。


【ピンボーン】


…………



慌てて玄関に向かう凜花…


ドアを開けて……



「あらー凜花ぁ…随分慌ててんのねぇー」



…って、毒舌な沙織ちゃん。
卓もニヤニヤ笑ってて……



……ぷっ……


凜花…分かりやす……


真っ赤になって……



散々冷やかされた凜花が、俺をジロリと睨んでた。



< 111 / 201 >

この作品をシェア

pagetop