*制服のボタン*a solemn promise*
大学生活が始まった。
私と沙織は英文科。
陵弥と卓君は経済学部。
授業で一緒になる事はめったにない。
その日は陵弥が終わるのを待ってたんだ。
「…沢村 凜花さんだよね?」
「は、はい…?」
誰だこの人……
「俺、工学部の原田 圭介って言うんだ」
ハラダ ケイスケ…
「入学した時からいいなぁって思ってたんだよね…良かったら付き合ってくれないかな?」
「…あの…私は…」
「いつも一緒にいる目立つ奴って彼氏?」
目立つ奴……確かに陵弥だからね目立つよ……
すると。
「コイツは俺のなんで、諦めて!」
と、陵弥の登場。
普通ならそれで大抵の男はガクッと項垂れて退散するんだけど……
…何で…こうなるかな……
私の肩を引き寄せる陵弥と……
それを睨む原田君。
バチバチと火花が散った様に見えたのは…気のせい?
「凜花、行くぞ」
そう言って、私をグイッと引っ張って歩き出す陵弥。
それを睨む様に見る原田君。
「何で告られてる訳?」
超不機嫌な顔で私を見下ろす陵弥。
私だってそんなの知るかッ!!