*制服のボタン*a solemn promise*


翌日の昼休み。


私と沙織は学食で陵弥と卓君を待ってた。



「凜花ちゃん」



…は?…凜花ちゃん…?



それは…昨日の…原田君。


「…ちゃん?…誰この人」

って、沙織…


昨日告られました、なんて沙織に言えるか!!




「悪い…待たせた……っ…お前昨日の……」



あーあ…陵弥来ちゃったし。

原田君を睨む陵弥。



「誰、コイツ…」


と卓君。




「俺、昨日凜花ちゃんに告った原田でーす」




「「告ったぁーー!!」」



沙織と卓君の声が被った。


「お前、昨日言わなかったっけ?凜花は俺のだから諦めろって!!」



眉間にシワ寄せ、そう陵弥が言うと。



「今はアンタが彼氏でも、俺も凜花ちゃん狙いなんで、諦めねぇーよ!!」



って、ニヤリと笑って原田君は陵弥に宣戦布告。



陵弥と原田君の火花が、激しく散りまくったのは言うまでもない……




はあー…何でこうなるかな……


ガクッと項垂れる私を他所に、沙織と卓君はゲラゲラと笑い出すし。




原田君がいなくなった後も、陵弥は超不機嫌だし。


もうっ勘弁してよぉー



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