*制服のボタン*a solemn promise*


今日はバイト初出勤。


沙織が一緒でちょっと安心……したのも束の間。



スタッフに紹介するからと集められたフロアーで…


「凜花ちゃん!!」



…ゲッ…


「…は、原田君…」



「凜花ちゃんと同じバイトなんてラッキー♪仲良くしよーね♪」



「……………」



沙織が口を押さえて笑うのを堪えてる。



私は苦笑いだよ……



カフェでのバイトは不慣れな事もいっぱいあるけど、楽しかった。



高校生の時からこのカフェでバイトしてる原田君は、テキパキと仕事をこなし、不慣れな私をフォローしてくれた。



「彼、なかなかイイヤツじゃない…仕事姿も決まってるし」



と、沙織……



確かにイケメンの原田君はカッコイイ。



彼の笑顔にお客の女の子なんか目がハートだもん。


そんな彼に沙織は見とれちゃって…


……卓君にチクってやる…




「お疲れ様ー」


「沢村さん、遠藤さん、今度の金曜日歓迎会するから夜空けておいてね」



と、言って来たのはチーフの山根さん。

綺麗なお姉さん…って感じの先輩。



「凜花ちゃん、送るよ」



原田君…


「陵弥が迎えに来るから大丈夫だよ…」



そう言うと、一瞬、顔が曇った…?…


< 117 / 201 >

この作品をシェア

pagetop