*制服のボタン*a solemn promise*


凜花がバイトするって言い出した…つうか決めて来た。



カフェね……いいんだけどさ…自覚のねぇ凜花。


ただでさえ目立つんだから気を付けろって…思うのは俺だけで……


どんだけ大学で、凜花狙いの野郎どもに睨みきかしてると思ってんだよ……



あの、原田って野郎も凜花にちょっかい出して。


せっかく凜花とラブラブ生活かと思えば、心配の種だらけだ……



「ヨウッ陵弥!凜花ちゃんの迎えか?…あはは…」



「そう言う卓も沙織ちゃんの迎えだろーが!!」



卓だって人の事、笑えないだろ…

あの2人は目立つからな…


「あっ出て来た…沙織!」


って、沙織ちゃんにベタぼれの卓は満面の笑み。



俺も人の事、言えねぇけど……



「陵弥…」



と、凜花の声で振り向いた俺は…次の瞬間固まった。



「…お前…原田……何で」



「原田君って、高校の時からここでバイトしてたんだって…今日、分かったんだけど…」



そう言う凜花の後ろから、これでもか!!ってくらい俺を睨んでる原田。



…この野郎…凜花に本気なんだ…




悪りーけど凜花は俺んだから!!


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