*制服のボタン*a solemn promise*


「陵弥、金曜日の夜バイトで私達の歓迎会してもらうの…だから遅くなるから」


さっきの事で不機嫌気味の陵弥。



「迎えはいいのか?」



って、あれれ……

もっと何か言うかと思ったんだけど……



「ばーか。俺に何か言われると思ったのかよ?」



普通の陵弥なら言いそうじゃん!!



「そこまで束縛しねぇよ…終わったら連絡すれば、迎えに行ってやるよ」



「うん……」


うふふ……

何か嬉しい…



遅くなる彼女を迎えする彼氏…って良くない?



それって陵弥だから…



「ばーか…何ニヤケてる訳?」



「だって嬉しいんだもん…ずっと淋しいって思ってたのが嘘みたいなんだもん。
毎日、一緒にいられるし、陵弥が迎えなんかしてくれるなんて思ってなかったし…陵弥…大好き!」



そう言って、陵弥の胸にダイブ!!



「ウワァッと…危ね……」


勢い余ってバランスを崩した陵弥と一緒にソファーの上に……



…目をパチパチさせる私。


「お前…誘ってんの…」



う"……


何で押し倒されてるんだろ……


……ふっ…


っと、優しい顔になった陵弥が顔を近付ける。


私も目を閉じると…唇が重なった。



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