*制服のボタン*a solemn promise*
凜花の迎えの出掛けに携帯が鳴った。
お陰で凜花の迎えが少し遅くなっちまった……
店まで行くと…
……凜花…と原田…?…
つうか、原田が凜花に……キス……?
「凜花!」
唖然として固まる凜花を見て、原田が手出したって直ぐ分かった。
「原田…テメェ…」
カッとなり胸ぐらを掴んだ俺に。
「ふんっ…大事な彼女を待たせるお前が悪いんだろ!!俺は諦めが悪いんだよ!!」
そう吐き捨てると俺の腕を振り払いその場を後にした。
力が抜けて崩れる凜花。
「凜花…大丈夫か…」
「う、うん大丈夫…」
明らかに動揺してる凜花。
「凜花…帰ろう」
そう言って凜花の手を握った。
原田は凜花に本気だ。
…俺……どうする…
凜花の手を引きながら何も話さなかった俺。
気持ちに余裕がなかったんだ……
…動揺してて……
凜花が、俺の様子に不安になっていた事も……
気付けなかったんだ。
…凜花……俺な……
ずっと頭の中がいっぱいで……
………俺……