*制服のボタン*a solemn promise*
元々、中学は別だったし、高校も違う。
もう、二度と関わる事もない…そう思ってた。
3年も経って会う事になるなんて……
運命を恨む……
ー私…諦めてないからー
アイツがまた、昔みたいに凜花に何かしたら……
傷付くのは凜花だ。
久美の凜花を見る目……
あれは本気だ……
…また…傷付けるかも知れない…
俺が握りしめた手に、愛しい温もりを感じた…
凜花が俺の手を包み込んでいた。
「…陵弥……私は大丈夫だから…何があっても傍にいるから」
「…凜花…」
「陵弥が言ったんじゃない…俺の傍で俺だけ見てろって…辛い事は2人で分け合おうって、そう言ったじゃない」
…凜花………そうだよな…
本当にそう思ってる。
「凜花…何かあったら直ぐ俺に言えよ」
「…うん…」
今になって思う事。
昔関わった女達も、少しは俺が気にかけてやることが出来てれば、傷付けずに済んだんじゃねーか…って。
凜花を大事にしたいと思って、初めて気付いた。
周りへの気遣い……