*制服のボタン*a solemn promise*


陵弥がアメリカにまた行ってしまう……



頭の中がぐちゃぐちゃだよ……


どう理解していいのか分からない。




やっと一緒に暮らせる様になったんだよ……


毎日、陵弥の温もりに包まれて眠り…陵弥の腕の中で目覚める。



一緒にご飯たべて、手を繋いで歩く。



いつも隣には陵弥がいて…私も笑顔になれる。



幸せだったんだよ……



また………いなくなるの?



陵弥との未来が……こんなに遠い事だったなんて…
思ってなかった……



私を見つめる陵弥が……


あの日…アメリカに旅立った陵弥と同じ目をしていた。



「凜花…ごめんな……」



私を切なく見つめる陵弥と、ただ…涙を流すしかない私と唇が重なった。




おままごとの様な甘い生活の中で、初めて味わう涙の味がするキスだった。




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