*制服のボタン*a solemn promise*


淋しい………



私はどうしたらいい……



陵弥の腕しがみついた私の手……




左手の薬指に光る陵弥からの愛の印。



a token of love


そう刻まれた指輪。




a solemn promise


そう印された指輪の箱には

出会った時に私が絡めた陵弥の制服のボタンが入ってる……




「信じられなくなったら返して」



そう陵弥に言われたボタン。



今も…返そうなんて思えない。



偶然なんかじゃなくて、必然だった運命の出会い。



だったら……



「……陵…弥……」



ゆっくり顔を上げ陵弥を見つめる。





「私……ここで待ってるよ…」



「……凜花……」



「陵弥と固い約束したんだもの……」




そう言って陵弥の前に左手を差し出した。




「凜花……お前…馬鹿だな…だけど………

…………愛してる」




そう言うと私の左手に陵弥の左手を絡め、そのまま唇を重ねた。





私はこの運命を受け入れるよ……



私も…愛してる……



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