*制服のボタン*a solemn promise*
また、アメリカに行かなくてはならなくなった事を卓に話すと。
「……そうか………」
卓はそう言うと目を伏せた。
「今度こそ、凜花の事頼む……アイツはあの部屋で待ってるって言うから…」
コクンと頷いた卓が。
「…凜花ちゃんの事、必ず迎えに来いよ陵弥…」
そう言った。
俺は黙って頷くだけだった。
そして俺はアメリカに旅立つ。
また、愛しい凜花を残して……
旅立つ朝、いつもの様に食事を済ませ。
「じゃ言って来るよ…」
そう凜花に言葉を掛けた。
満面の笑みで凜花は。
「行ってらっしゃい…気を付けてね…」
俺は堪らなくて……
凜花を抱きしめると、そのまま唇を合わせた。
「凜花………愛してる」
そう言って玄関の扉を閉めた。