*制服のボタン*a solemn promise*
1人で淋しさを抱えて部屋の中にいるよりはバイトしてた方がマシ。
そう思ってバイトに来てみれば……
……あり得ない…
「凜花ちゃんと一緒だね♪」
満面の笑みの原田君がいた。
はあぁー…
そうだった……
バイト先には陵弥の天敵の原田君がいたんだった。
歓迎会の夜に私にキスなんかして……
陵弥のアメリカ行きでスッカリ忘れてたよ……
店は忙しくて、余計な事を考えずに済んだ。
原田君も何かとフォローしてくれて、あんな事した奴……とは思えなかった。
…お疲れ様ー…
「凜花ちゃん送るよ」
…原田君…
「だいじょ「行くよ」
大丈夫……言い切る前に腕を捕まれ歩き出してた。
こうゆうとこ…強引なんだから……
ちょっと距離を置いて並んで歩くと原田君が。
「アイツ…アメリカいったんだって…だからそんな顔してたの?」
えっ…?…そんな顔…
「凜花ちゃん…凄く切ない顔してたからさ、無理して笑って」
無理して笑って……
俯く私の頭の上に。
「俺じゃ…駄目かな…」