*制服のボタン*a solemn promise*
「みんなごめんね…さぁケーキ食べよ」
「本当に妬けるくらい2人は思い合ってんだね…」
そう原田君が言うと。
「だから、言ったでしょ!!この2人の間には誰も入れないって…」
そう沙織が言う。
「原田も彼女が欲しくなったか」
って、卓君も。
あんなに切ない気持ちで堪らなかったのに…
みんなといると楽しいよ。
……だけど卓君…?…
どうしてそんなに落ち着きがないの?
さっきから時間ばかり気にしてない…?…
そわそわして変だよ。
その反面、沙織は全然普通なのに……
「ねぇ、卓君。何でそんなにそわそわしてんの?」
「…ん…そ、そうかな?」
「そうだよ…」
何かすごく違和感……
【ピンポーン】
「来た!!」
は?……
来た?って、他に誰か呼んだの?
思い当たる人はいないけど。
「卓!何なのよ!!」
沙織にまで突っ込まれ…
「とにかく早く出なよ凜花ちゃん!!」
はぁー…?
一体何!?
眉間にシワを寄せ、渋々玄関を開ける。
………えっ…
「ばーか!!開けんのおっせーよ!!」