*制服のボタン*a solemn promise*


絶対3ヶ月で帰って来る… そう思ってたんだ。

結局、4ヶ月掛かっちまったけど……



卓に一応連絡したよ…凜花の誕生日に帰国するって…
そしたら、卓が。



「じゃさ、サプライズしようぜ…凜花ちゃんに内緒で」


そう言うもんだからさぁ…

自分の家なのに、インターフォンを押す手が震えた。


あれ……?…

何で出て来ないんだよ!!

時間…予定通りだけど。


もう一度インターフォンのボタンに手を掛けた瞬間。

ガチャリ…


「ばーか…開けんのおっせーよ!!」



目の前には会いたくて、愛しくて堪らなかった凜花。

目をまん丸くして、固まって……


俺は迷わず抱きしめた。

やっと……この手で抱きしめられた。




「夢……じゃないよね…」

そう言いながら俺の胸に顔を着ける凜花……


愛しい…


「…凜花…夢じゃない。もう、どこにも行かない、ずっと傍にいるから…」


もう…二度と離さないよ。


ゆっくり顔を上げた凜花と唇を重ねた。




「あのさぁー…盛り上がってるとこ悪いけど、俺らの事忘れてねぇ…」


卓の奴……忘れてねぇーよ!!

チッ…せっかく凜花に触れられたのによ……



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