*制服のボタン*a solemn promise*
「凜花ちゃんが誤解?それで、ご機嫌斜めなんだ」
昨日、あれから凜花と話しが出来ないままの俺は、朝から超不機嫌。
卓に話せば。
「んで、その金髪のお姉さんは美人な訳?」
目をキラキラさせて聞いてくる卓。
沙織ちゃんに言ってやろー…
凜花のヤツ…朝も先に行くし、午後は講義がないはずだからスレ違い。
帰るまで会えないじゃん…
いつ仲直りすりゃいいんだ……
はああぁー…
ため息をつくと同時に携帯が鳴り、ディスプレイにはエミリーの文字。
『昨日、渡すの忘れた資料があるの大学が終わったら持って行くわ…出先にいるから途中で合流しましょう』
って、今日も来んのかよ…
怒った顔の凜花が目に浮かぶ…… マジかよ……
仕事なんか、とっととかたずけて凜花と仲直りするぞ!!
そう意気込んでいたのは俺だけ……
凜花があんな事を考えていたなんて、思ってもみなかった。