*制服のボタン*a solemn promise*
気分はブルー…
だけど、陵弥の誕生日なんだし笑顔でお祝いしてあげたい。
一足早く帰宅した私は、陵弥の誕生日の為に夕食の下準備に取り掛かる。
陵弥が帰って来たら、普通に笑って、お帰りなさい…そう言おうと思ってた。
丁度、準備が終わったところに陵弥が帰って来た。
「ただいま…」
「お帰りなさ……い」
…………エミリー…
「こんにちは」
めちゃくちゃ笑顔でそう言うエミリーにチクッっと胸の奥が傷んだ。
「凜花…悪いけど少しだけ打ち合わせ…」
「…あ、ぅん……」
そう言われ、小さく頷くだけの私。
陵弥が仕事部屋にしている和室にお茶を運ぶと。
難しい顔で2人はパソコン画面を見ながら打ち合わせ中。
エミリーって綺麗な人… 知的な感じ…
仕事が出来て綺麗で大人。
陵弥はこんな人とアメリカで一緒だったんだ……
私に気付いたエミリーが、ニッコリ笑う。
「そこに置いてて、後で頂くわ…」
そう言うと、また陵弥と仕事の話し。
私はお茶を置くと部屋を出た。