*制服のボタン*a solemn promise*
「ばーか!!どこ行ってたんだよ…!!」
意気なり陵弥に怒られた。
「………ごめんなさぃ…」
……何よ自分だってエミリーと仕事ばっかだった癖に……
涙が出そう……
…えっ……
陵弥が私を抱きしめた。
「よかった…どっか行っちまったかと思った。
凜花、ごめんな……」
「…どっかって…コーヒー豆切れたから買いに行って来ただけ…だけど…」
「ばーか…黙っていなくなんなよ…しかも暗くなってから…ちゃんと仲直りしてないから凜花が怒ったのかと思った」
急に優しくなった陵弥に、1日ブルーな気分だった私は涙が出た。
「凜花、エミリーとは本当に何でもないから…」
エミリー…
違うよ陵弥……私はね……そんな事じゃ………
そして胸の内を吐き出した。
「陵弥とエミリーの事なんか疑ってないよ…確かにあんな事言われてムッとしたけど……違うの…」
「じゃ何で、そんな顔するんだ…」
私をゆっくりと見下ろす陵弥と目が合った。
「……私…陵弥の傍にいられるだけで良かったの…
凄く大好きだから。
……………
だけど…私は陵弥の邪魔したくない。
私…陵弥と一緒にいない方がいいんじゃない…」