*制服のボタン*a solemn promise*
「……私は…何もしてあげられないから…
エミリーみたいに陵弥の仕事も手伝ってあげられないし…邪魔なんじゃないかって思って」
凜花……そんな事で……
つうか、俺がそう思わせてたんだよな……
「ばーか!…俺は凜花が傍にいてくれないと何も出来ないんだ…つうか、凜花が一緒にいるから頑張ろうって思えるんだ」
そう言うとゆっくり顔を上げた凜花。
「…私…陵弥と一緒にいてもいいの……」
俺の傍にいろ…つうか、いてくれないと困るから。
「ばーか。当たり前だ!
お前、俺の為にご馳走作ってくれたんだろ…寒いから部屋帰ろう…」
そう言うと凜花の手を引いて部屋に戻った。
「もうっ!!人に留守番させてどこ行ってたのよ!!」
あ…エミリーの事忘れてた…
「あー…悪かったよ…」
「これから式の打ち合わせだから、私は帰るわ…」
「ああ…彼に宜しくな」
俺とエミリーのやり取りにポカンとする凜花。
エミリーがニッコリ笑って凜花に。
「意地悪な事言ってごめんなさい。私、陵弥とは何もないのよ…それに私、来月結婚するの」