*制服のボタン*a solemn promise*
今日はエミリーの結婚式。
純白のドレスに包まれたエミリーは本当に綺麗で幸せそう。
旦那様が少しおじ様なのは驚いたけど…愛されてるって感じが伝わって来て、私まで幸せな気持ちになった。
誓いのキスの瞬間、私の手を陵弥がギュッっと握った。
エミリーの頬に光る幸せの涙がとても綺麗で、私も涙ぐんでしまった。
「エミリーおめでとう」
「ありがとう。陵弥、凜花ちゃん…あなた達も幸せになってね…」
そう言って微笑んだエミリーはとてもキラキラして眩しかった。
「凜花の時はもっと綺麗だろうな…」
えっ……
何気なく陵弥が口走った言葉。
うふ……何か照れちゃうな……
私だって、いつかは陵弥と真っ白なドレス着て…
そう思ってるよ……
陵弥も同じ未来を意識してくれてる?……
「なーにニヤケてんだ…ほらっ帰るぞ」
だって…嬉しいんだもん…
ニッコリ笑う陵弥の顔…
……歪む……グラッ…
「ばーか、履き慣れない靴ではしゃぐからだろ」
体勢を崩した私を支えた陵弥が言った。
び、びっくりした……
一瞬、目の前が…
目の前が歪んだ……
めまい?…